CATEGORY:海軍 略シリーズ
2015年12月10日
日本海軍 作業服(昭18制)
追記:1/19・根拠資料追加

第一釦が欠けているので略衣に見えますね(すっとぼけ)俗に四種軍装や陸戦事業服や五ツ釦服etcetcなどと呼ばれているものです。作業服は元来「夏衣袴に同じ」とされてきましたが、昭和18年12月1日の略衣袴制定と共に改定され、その後は主に事業服等の置き換え・統合を担いました。(当分ノ間従前ノ規定ニ依ル事業服上衣袴又ハ掃除服ハ貸與品タル略衣袴ニ[中略]其ノ儘之ヲ混用スルコトヲ得)
地質は褐青色木綿です。
これは胸部物入れが襞のない貼り付け型、雨蓋下端は一直線である昭18制略衣の特徴を受け継ぐものです。昭19制略衣が登場した後は、腰部物入れに雨蓋がついたり胸部物入れが略衣と同一になったりと混血が進んだ個体も見られるようになります。下の方で軽く比較します。追記参照。

背面。夏衣のような形ではなく、縫い目が中央左右へ垂直に入ります。

記名印。第二衣糧廠岡山支廠・昭和19年製の貸與品です。製造は1月〜8月頃でしょうか。

胸部物入れのアップ。いいですね〜〜。

そして釦。新三/四号形釦ではないんです!たまらないですね!!!

左のものも同じく作業服です。釦は三号形四号形の意匠です。ベークライト製ですが。

上下の物入れの差異がよくわかります。
近く映画上映会(詳しくはニュートンリング模型日和へ!)での出来事も纏めたいですね。あとは手箱とか手箱とか手箱とか…。
ではでは。

地質は褐青色木綿です。
これは胸部物入れが襞のない貼り付け型、雨蓋下端は一直線である昭18制略衣の特徴を受け継ぐものです。昭19制略衣が登場した後は、腰部物入れに雨蓋がついたり胸部物入れが略衣と同一になったりと混血が進んだ個体も見られるようになります。下の方で軽く比較します。追記参照。

背面。夏衣のような形ではなく、縫い目が中央左右へ垂直に入ります。

記名印。第二衣糧廠岡山支廠・昭和19年製の貸與品です。製造は1月〜8月頃でしょうか。

胸部物入れのアップ。いいですね〜〜。

そして釦。新三/四号形釦ではないんです!たまらないですね!!!

左のものも同じく作業服です。釦は三号形四号形の意匠です。ベークライト製ですが。

上下の物入れの差異がよくわかります。
近く映画上映会(詳しくはニュートンリング模型日和へ!)での出来事も纏めたいですね。あとは手箱とか手箱とか手箱とか…。
ではでは。

作業服の根拠資料が見つかりました。(海軍給与令施行細則中改正より・右はそれぞれ昭18制・昭19制略衣の図)
これでなぜ略衣のデザインが変更された際に作業服のデザインも変化していったのかという問題もスッキリました。
根拠資料も載せていてすごいです!
四種は自分も持ってますが、ボタンは木製の末期のやつでした。
同じ四種でも士官用と下士官用のボタンがあるのですね。
海軍物の事で一つ疑問に思ったのですが、予科練の服で下士官用ではなく士官用のボタンが付いたのをよく見るのですが、当時、実際にあったのでしょうか?‥
長々とすみません。
おっしゃっている予科練生の夏衣・軍衣のボタンですが、これは昭和18年12月1日の海軍服制改正で三号形・四号形釦(仰っている下士官用の釦に該当します)の形状が変更された際、下士官軍衣・夏衣と共に一号形釦(便宜上准士官以上の釦とします)を用いるように改定されました。
よって、それ以前は旧三号形、以降は一号形釦を使用しているという事になります。助けになれば幸いです。