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2016年07月13日

日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期)

日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期))
日本陸軍が明治三十年に制定し、改良を重ねつつ使用してきた銃剣です。海軍でもこれを使用していました。この個体は名古屋造兵廠・理研鋼材により昭和15〜17年頃に作られたものと推測されます。製造番号は12024でした。

日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期)
日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期)
日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期)
ストレートの鍔で黒染め刀身ですが、柄木は座金付きのネジ止めで端部が斜めに処理され、柄頭・止金体も丸みを帯びた初期型の特徴を残しています。(個人的にはストレート鍔が大好きです)
一方鞘の方は完全な後期型です。コジリは円筒状で、さや止めも削り出しの初期型と違いプレス加工によるものです。
日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期)
理研と名古屋造兵廠のマーク。名古屋というと豊田自動織機のものの方がよく見られるかもしれませんが、彼方は井桁に自の字です。

日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期)
背の丸みが美しいです。この部分も角ばった状態に省略されてしまいますが…。

海軍では銃剣は個人に直接支給されるものではありませんでした。その為、010番の小銃には010番の銃剣・010番の帯革・010番の弾薬盒というように小銃属品としての性格が一層強くなっています。陸戦参考書においても取り違えを起こさないよう注意が促されていました。

因みに冒頭の画像は中田商店さんの再生鉄帽(神戸製鋼・大号)と、PKミリタリアさんの弾薬盒セットの帯革・剣差です。あれはッいいものだッ!

日本陸海軍 三十年式銃剣(中後期)
刀身を仕込んでいただきました。やはり銃剣はこうでなくっちゃ!


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Posted by 宇佐見 寛永  at 00:12 │Comments(0)海軍

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